- 著者
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             村田 洋介
             
             阿部 雅則
             
             道堯 浩二郎
             
             松原 寛
             
             舛本 俊一
             
             山下 善正
             
             堀池 典生
             
             恩地 森一
             
          
- 出版者
- Japan Gastroenterological Endoscopy Society
- 雑誌
- 日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
- 巻号頁・発行日
- vol.44, no.8, pp.1186-1190, 2002-08-20 (Released:2011-05-09)
- 参考文献数
- 15
- 被引用文献数
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             1
             
             
             
          
        
        症例は53歳,女性.初回入院時,抗ミトコンドリア抗体陰性.腹腔鏡では,溝状および広範陥凹があり,肝組織では広範壊死がみられた.自己免疫性肝炎(AIH)と診断,副腎皮質ステロイドの投与を開始.その後,胆道系酵素の上昇がみられた.第2回目の腹腔鏡では,陥凹所見は改善.肝組織では非化膿性破壊性胆管炎がみられた.AIHの経過中に原発性胆汁性肝硬変が顕在化し,その経過を腹腔鏡で観察しえたので報告する.