著者
花田 美和子 芦澤 昌子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.250-250, 2004 (Released:2005-04-02)

目的装うこと、おしゃれをすることの心理的効果が注目されている。実際に、高齢施設において積極的に化粧を行う試みがなされ、その効果が報告されている。そこで、おしゃれが人の心に与えるよい効果について検討することを目的として、アンケート調査を行い、装いに関する意識とおしゃれが人の心理に及ぼす影響について検討した。さらに結果を年代別に見ることによって高齢者にとってのおしゃれの意味についても考察した。方法都内の大学の通信教育部に在籍する10歳代から60歳代までの女性106名を対象とし、「装い」・「おしゃれ」・「化粧」に関するアンケート調査をおこなった。結果『おしゃれが好きか』との問に対して、全体の8割が「まあまあ好き」または「とても好き」と回答した。また、「いつでもおしゃれにしていることは良いことである」の回答が全体の8割以上を占め、日常のおしゃれに関して肯定的であった。その理由については、「気持ちにハリがでる」、「心が豊かになり、気持ちが良い」、「見ていても楽しくなるので、周囲の人のため」などが挙がった。これらの結果を年齢別に見ると、『装いの目的』についてはすべての年代において「マナーとして」が最も多く、特に50歳代以上において最も割合が高かった。また、「自己満足」という回答は20歳代が最も多く、「自己表現」、「美しく見せるため」は50歳代以上が最も多かった。どの年代においても「いつでもおしゃれにしていることはよいことである」の割合が最も高く、日常のおしゃれについては年代を問わず肯定的であることが明らかになった。これらのことから、おしゃれ感には年代を超えた共通の感覚と、年代によって異なる感覚があることがわかった。
著者
花田 美和子 西脇 剛史 仲井 朝美 濱田 泰以
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.44-49, 2004 (Released:2006-02-09)
被引用文献数
1

Braids have been applied to various components for over one thousand years. Binding, bundling and hanging are listed in the representative uses of braids. The braids have characteristic mechanical properties, low modulus, large deformability, variable Poisson's ratio and low stiffness under flexural and compressive loads, and so on. Evaluation method of the braid properties has not been established. In order to clarify mechanical properties of the braids under the initial tensile loading quantitatively, an evaluation method is proposed in this study. By the application of the proposed method to three kinds of glass fiber braids, effects of braiding structure on the mechanical properties are discussed. Therefore the valid tensile testing method for evaluation of the braid properties could be proposed.