著者
荒木 祐一 島田 伸敬 白井 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.569, pp.87-94, 2002-01-11
被引用文献数
24

本論文では複雑背景下において大きさや位置, 方向が未知な顔を検出し, その顔の方向を推定する手法を提案する.まず, 目や口といった顔要素の候補を抽出し, 各顔要素らしさを計算する.次に, 顔としての幾何学的位置関係を満たしている顔要素の候補の組合せを顔として検出する.しかし, さまざま顔の大きさや方向を考慮する必要があるのでその組合せの数は膨大になる.そこで, その組合せの数を減らすために, 一般化ハフ変換により顔の候補領域の位置と大きさを限定する.その後, 確率の更新方法と効率的な顔検出を行なうために顔要素の候補間の影響の計算を修正した弛緩法を顔の各候補領域に適用する.顔を検出した後, 顔の輪郭に対する両目の位置によりその顔の方向を推定する.
著者
村田 雄哉 松宮 直樹 荒木 祐一 吉田 美伽 尾西 恵美菜 関谷 芳明 山田 均
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.536-539, 2015-11-01 (Released:2015-11-06)
参考文献数
14
被引用文献数
1

16歳,男性が縊頸による心肺停止後に自己心拍再開し搬送された。心停止から自己心拍再開までの時間は短くとも18分であり,来院時のGCSは3点であった。入院後,低体温療法を施行し,その後も継続する薬剤抵抗性の高熱と意識障害に対して第49病日よりアマンタジンを投与し,解熱と意識状態の改善が得られた。リハビリテーションを経て,入院後4ヵ月で神経学的に回復し歩行退院した。縊頸による心停止・心拍再開後で予後不良と考えられた症例が,歩行退院という良好な転帰をたどった。