著者
荻 昌朗
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.18, no.7, pp.191-198, 1968-07-15
被引用文献数
1

新しい情報メディアとして,映画フィルムの果たす役割は次第に高まりつつある。本論は,フィルムの機能を伝達と記録に分析し,前者に対応するものとして劇映画・教育映画など一般公開用のフィルムを,後者に対応するものとして研究用・編集素材用のフィルムなど特定利用者向けのフィルムを考えた。フィルムの整理方法として,前者には図書館学的方法が適用されているが,後者にはその性格上ドクメンテーション的手法が妥当なことを論じ,言語情報に対する映像情報の特性,映像の言語表現に伴なう情報量の減少と情報質の歪,その解決のとしてバターンマッチングの手法を追求している。実例として,NHK-TVのフィルムライブラリー(東京)の例を簡単に紹介し,最後に,フィルムのIRの機械化について,言語検索と映像検索の両面から検討するべきことを提言している。
著者
荻 昌朗
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.335-341, 1968-11-15

新聞切り抜き資料は,社会現象に関する情報の蓄積として簡便な資料ながら結構重要視されている。この論文は,新聞切り抜き資料組織化上の諸問題のうち i 検索効率をあげるために,関連語を主体とした相関索引表を作らなげればならない点 ii 除籍の基準を設けるにあたって考慮しなければならない事項 iii マイクロフィルムの形体,検索の手段,マイクロフィルム化する時期を中心に,報道資料の観点から見解を述べている。