著者
長山 泰介
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.431-435, 1983
被引用文献数
2

情報という言葉は今日広く使われるようになっており,この言葉の起源を調べた。森鴎外が明治20年前後クラウゼビィツの「戦争論」の翻訳に造語したのが最初と思われる。この言葉を用いた背景には福沢諭吉の思想も影響あったと思われる。その後軍事用語として用いられ,鴎外の小説にも出てくるが,一般の辞書に出てくるのは大正の終りから昭和にかけてである。軍事用語としては諜報の意味も含まれていたが,戦後は薄れた。一般に漢字という表意文字の組合せは,言葉から概念を規定することがあるので,情報という語の意味を漢字からも調べた。現在は各分野で学術用語としても多様に使われている。

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著者
島地 章雄
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.249-250, 1986-05-01
著者
逸村 裕 小川 治之 緑川 信之 金子 昌嗣 斎藤 憲一郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.273-279, 1983-06-01

理工学34分分野の雑誌を対象に,引用数,自誌引用率,被引用数,impact factor,decay index,immediacy indexの各引用尺度について調べ,分野ごとに平均を計算した。その結果,以下の点が明らかにされた。 (1)一般に,引用数の多い分野ほど,被引用数も多く,impactfactorの値も高い。応用・複合科学分分野は,被引用数,impact factorがともに低い。(2)decay indexの値は分野による差があまり大きくない。ただし,伝統的な分野よりも,最近発達してきた分野の方が,比較的値が大きい。(3)immediacy indexは,分野による差が大きい。応用・複合科学,および数学,力学などの伝統的な分野で値が低い。
著者
荻 昌朗
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.18, no.7, pp.191-198, 1968-07-15
被引用文献数
1

新しい情報メディアとして,映画フィルムの果たす役割は次第に高まりつつある。本論は,フィルムの機能を伝達と記録に分析し,前者に対応するものとして劇映画・教育映画など一般公開用のフィルムを,後者に対応するものとして研究用・編集素材用のフィルムなど特定利用者向けのフィルムを考えた。フィルムの整理方法として,前者には図書館学的方法が適用されているが,後者にはその性格上ドクメンテーション的手法が妥当なことを論じ,言語情報に対する映像情報の特性,映像の言語表現に伴なう情報量の減少と情報質の歪,その解決のとしてバターンマッチングの手法を追求している。実例として,NHK-TVのフィルムライブラリー(東京)の例を簡単に紹介し,最後に,フィルムのIRの機械化について,言語検索と映像検索の両面から検討するべきことを提言している。
著者
島村 隆夫 前田 直昭
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.555-565, 1983
被引用文献数
1

SIST 07「学術雑誌の構成とその要素(案)」に対する学術雑誌32誌,技術ジャーナル8誌の適用調査および評価を行なった。その結果,全調査項目の4分の3が準拠していることが判明した。また,非準拠の主なものとしては,(1)誌名が日本語の場合に,ローマ字書きおよび国際的に広く通用する言語による誌名を奥付またはマストヘッドに明記する,(2)表紙に発行地名・書誌票を記入する,(3)論文第1ぺ一ジに研究が行なわれた機関名を記入する,等であった。一方,学術雑誌,技術ジャーナルの間には,大きな相違はなく,準拠・非準拠ともおおむね共通であった。
著者
K
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.32, no.8, pp.406-407, 1982-08-01
著者
行藤 洋二
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.49-54, 1979-02-01

従来より検索情報の不足していた博士学位論文に焦点をあて,「日本博士学位論文索引」を作成することとなった。 内容は,新しい学位制度により昭和33年3月より51年3月迄に学位を授与された全ての博士学位論文の書誌事項を分野別に編集したものである。これはI.人文・社会科学篇,II.農学・獣医学・水産学篇,III.工学篇,IV.理学篇,V.歯学・薬学・保健学篇,VI.医学篇の6分冊からなっている。 本文の分類は一次元的であり,補助として項目索引を設けた。又,分類の際における分野名,分野の順序としてはNDCを用いたが,刊行後十数年を経たNDCは,内容の比重の変化,項目の欠如等があり,単にNDCだけでは分類できず,独自の分類を作ったり,学位取得者の専門の調査も行なった。 この「日本博士学位論文索引」の刊行後も,研究者への情報サービスとして学位取得者の連絡先を調べることが必要であり,現在その調査を行なっている。
著者
荻 昌朗
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.335-341, 1968-11-15

新聞切り抜き資料は,社会現象に関する情報の蓄積として簡便な資料ながら結構重要視されている。この論文は,新聞切り抜き資料組織化上の諸問題のうち i 検索効率をあげるために,関連語を主体とした相関索引表を作らなげればならない点 ii 除籍の基準を設けるにあたって考慮しなければならない事項 iii マイクロフィルムの形体,検索の手段,マイクロフィルム化する時期を中心に,報道資料の観点から見解を述べている。
著者
仲本 秀四郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.217-227, 1983-05-01

The studies of Bradford's Law published in these fifty years are reviewed in this paper, which contains also personality of Bradford, his management of the Library and promotion of UDC. It describes formulations by Brookes and Leimkuhler, Wilkinsons method, droop, practical data, stochastic approach and relations with Zipf's Law and information theory. The progress of the studies in a half century has been characterised by mathematical analysis, which expresses regularity of the Law. The paper introduces that irregularity is very important to understand behavior of information based on empirical analysis on droop. The author expects further studies both theoretical and empirical should be developed to establish fundamental aspects of information science.