著者
荻原 洋
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.133-144, 2013

大学生と英語の勉強の話をすると,たいていの学生は「~が嫌いだった」「~は苦手だった」「~が全然分からんかった」というような言い方で,特定の文法事項(規則)を挙げる。圧倒的に多いのは,時制(完了形),冠詞,分詞構文,仮定法であるが,名前の出てこないものでも,意外とよく分かっていないことがある。たいがいそのようなものは,普段は何の疑問も感じていないのに,いざ教育実習などで自分が教えなければならなくなった時に,「あれ?これはなんだ?」と戸惑うことになることが多い。そこで本小論では,そのような事例の1つとして後置修飾(post-modification)を取り上げ,CLT (Communicative Language Teaching)の視点を念頭に置きつつ問題点の整理を行うことによって,後置修飾をより上手に教えるためのヒントとなるような知見が得られないかどうか,考えていくことにしたい。
著者
荻原 洋晶 窪田 聖一 森 介計
出版者
東京昆蟲學會
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.451-457, 1995-06-25
参考文献数
13
被引用文献数
3

ヒメエグリバを卵期から成虫期(産卵開始時)まで, 長日条件下の16, 19, 22, 25, および28℃恒温で飼育し, 各発育段階ごとの所要経過日数を記録した.その結果, 発育速度はいずれの発育段階でも, 高温になるほど速やかであった.19℃以下の低温下では発育の遅延がみられるばかりでなく, 発育速度の個体変動が大きくなり, また幼虫期の死亡率も高かった.計算された発育零点は12∿13℃とやや高く, 全発育を完了するに必要な有効積算温度は556日度であった.短日条件下で飼育すると, 21および25℃いずれの恒温下でも, 幼虫期後半にいちじるしい発育の遅延がみられた.この遅延は発育速度の低下と経過齢数の増加の結果であり, 休眠状態に入ったためとみなされる.休眠誘導の臨界日長は13∿13.5時間であった.