著者
菅原 弘人 丸田 章博 児玉 裕治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス
巻号頁・発行日
vol.98, no.413, pp.1-6, 1998-11-19

波長分割多重光ソリトン伝送では、異なるチャネル間のパルスの衝突時に相互位相変調効果による周波数シフトが生じ、ファイバの分散性を介してパルスの到着時間にジッタをもたらす。この周波数シフトは、ファイバの分散値を長手方向に周期的に変化させて設計する分散マネージメント技術によって低減することができる。本報告では、分散マネージメントを施した伝送路においてこの周波数シフトがもたらす時間ジッタを統計的に解析し、ジッタの2乗平均やビット誤り率などを評価する。さらに分散マネージメント技術によってこの時間ジッタが低減されることを示す。