著者
菊地 貴行 小柳 剛 佐藤 美恵 春日 正男
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.132-133, 2002 (Released:2008-07-30)
参考文献数
4

近年のセキュリティ問題において,顔画像を用いた個人認証に関する研究は盛んに行われている.それらの研究において用いられる画像のほとんどは正面顔や横顔であるが,カメラに対する顔の向きが処理結果の精度に大きく影響するため,正面顔を正確かつ自動的に検出することは重要な課題となる.そこで本論文では,正面顔の自動検出に有効な顔の特徴量についての検討を目的とし,カメラに対する顔の角度が既知な画像の分析を行う.入力画像として,人物の正面方向と横方向に配置した2 台のカメラから撮影した複数枚の画像を用い,それらの画像に対し、独自に定義した特徴量を計算し,顔の水平方向および垂直方向に対する正面顔検出への有効性を示す.
著者
菊地 貴 八田 一利 長尾 徹
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.157, 2008

昨今の工業技術の発展によりカーナビゲーションシステム(以下カーナビ)は進化を続け、多くのドライバーに普及している。その一方でカーナビの扱う情報は増加し、それに伴い操作方法や表示も複雑さを増しており、その複雑さが安全性や使いやすさの低下を助長しているようにも思われる。カーナビの画面表示部分のほとんどを占める地図には多くの情報を含まれており、その情報を一目で(特に運転とカーナビ情報閲覧のダブルタスク下においては)判断する事は容易ではないが、その情報のなかにはドライバーにとって必要性の低い情報も少なくはない。しかし、ナビゲーションという事に焦点を絞った場合には、ドライバーにとって必要性の高い情報を地図情報から吸い上げて提示することで使いやすさや安全性は向上するのではないだろうか。本研究では地図を表示せずに行うカーナビゲーションの方法の一つとして「曲がるべき交差点の情報のみをアイコン示し、そのアイコンを紙芝居式に次々とドライバーへ提示する」というナビゲーション方法を提案した。