- 著者
 
          - 
             
             植田 雄一
             
             牧野 裕子
             
             西田 卓弘
             
             落合 昂一郎
             
             丸塚 浩助
             
             盛口 清香
             
             大友 直樹
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 日本大学医学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.81, no.3, pp.155-159, 2022-06-01 (Released:2022-08-11)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 8
 
          
          
        
        
        
        42 歳の女性.HER2 陰性転移性乳癌に対する標準治療 が終了後,遺伝子パネル検査 FoundationOne®CDx を施行 した.ERBB2 遺伝子の増幅を認めた.また,生検検体 での HER2 IHC 法で 2+ であったため,FISH 法を施行し たところ陽性であった.抗 HER2 療法を開始したところ, 部分奏功を認めた.既存の HER2 テストでは抗 HER2 療 法の適応とならなかった症例でも,遺伝子パネル検査を 行うことで,抗 HER2 剤の適応となる症例を拾い上げる ことが可能であり,一部の乳癌患者の予後を大きく変え る可能性がある.