著者
須藤 崇夫 藤井 春彦
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.15-26, 2012

本研究では教科「情報」における教員研修の改善のため,協調的な学習の一つの技法であるジグソー法を導入した参加型の教員研修のカリキュラムを開発,実践し,研修受講者への質問紙の回答結果と授業実践者へのインタビューを通してその有効性と課題を明らかにすることを試みた.その結果,参加型の研修の有効性が示唆されるとともに,ジグソー法の指導方法を習得や授業に利用したいという意欲を意識化させ,また,教員研修を踏まえてジグソー法による学習指導を授業で実践できたことが明らかになった.また,教科「情報」のいくつかの学習分野や問題解決の学習において,協調的な学習方法は,有効な学習方法である可能性が指摘された.一方,研修時間の確保等について課題が残った.