著者
二神 弘子 藤原 宏子
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.48-50, 2019 (Released:2019-04-19)
参考文献数
8
著者
藤原 宏子
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.58-61, 2016-09-01 (Released:2016-09-15)
参考文献数
24
著者
石川 和江 藤原 宏子 鍵谷 方子
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.14-27, 2022 (Released:2022-02-25)
参考文献数
48

慢性ストレスによる負の情動はテロメアの短縮(細胞老化の指標)と関連する.健常な女子学生を対象に,コーヒーの香りによるストレス緩和効果をテロメア長に注目して検討した.心理社会的ストレス負荷実験では,負荷時にコーヒーの香りを呈示した群(n=15)としなかった群(n=15)の両群において,負荷前に比べ,負荷後に不安得点が有意に増加したが,両群の間に有意な差は認められなかった.一方,コーヒー呈示群でのみ,コーヒーの香りの主観評定と不安得点に負の相関がみられた.さらに,コーヒー習慣のある17名で,テロメア長を目的変数として重回帰分析を行ったところ,関連を示した項目はコーヒーの香りの快・不快度と覚醒度であった.以上により,コーヒーの香りの主観評定と不安には関連があること,習慣的にコーヒーを飲む人において,香りによる快や覚醒とテロメア長に関連があることが示された.
著者
藤原 宏子
出版者
日本女子大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

本研究では、セキセイインコの雌雄を5週間つがわせた後に、行動(目的1)と脳(目的2)を調べ、配偶者コールの記憶に性差があるかを検討した。さらに、配偶者の声の記憶(聴覚記憶)に関する脳部位の研究に、非侵襲的な脳計測方法の導入を試みた(目的3)。1、行動実験(目的1)昨年度の音声呈示実験で得られた行動データについて、詳細な統計的解析を行った。その結果、配偶者コールの記憶を獲得・保持する能力には性差がないことを明らかにした。2、脳実験-侵襲的方法(目的2)鳥脳の大脳後部の二次聴覚領域は、音声知覚・記憶に関与すると考えられている。配偶者コールを呈示した時の、セキセイインコ・二次聴覚領域における神経活動を調べた。神経活性のマーカーであるimediate early geneの発現を免疫細胞化学的に調べた結果、配偶者コールの刺激によって、二次聴覚領域では雌雄共に同程度の発現がみられることを明らかにした。論文公表に向けての打ち合わせを、共同研究者のオランダ・ユトレヒト大Bolhuis教授と電子メールにより行った。3、非侵襲的方法による脳活動の解析(目的3)Tchernichovsky教授(米国、City University of New York)の研究室に短期滞在し、非侵襲的方法のfMRIを小鳥脳に適用する技術を習得した。日本国内では、鳥脳研究へのfMRI適用例はないが、青木伊知男博士(放射線医学総合研究所)の協力により、セキセイインコのfMRI実験の準備を開始した。以上の成果により、つがいの絆を脳機能の側面から理解していくための大きな手がかりが得られた。