著者
佐々木 雅英 藤原 幹生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.952-958, 2008-11-01

光子を正確に高感度で計数する技術は,量子情報技術の実現に必要不可欠な根幹技術である.通信において光子から信号を取り出すためのみならず,光の量子状態に強い非線形変換を引き起こす量子ゲートの構成要素としても本質的な役割を果たす.このような位置付けと必要とされる性能,それに向けた技術候補を整理する.次に,半導体素子を用いたアプローチの現状と今後の課題を展望する.