著者
太田 高志 藤堂 英樹 加納 徹
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, 2019
被引用文献数
1

本研究はデジタル画像から多色刷り版画を作成することを試みたものである. セルフィーやプリクラなど自分自身の画像を工夫して撮ることの流行とクールジャパンと呼ばれるような日本文化への注目に触発されて,筆者らは自身の画像が浮世絵風に変換されると面白いのではないかと考えた.また,実際に多色刷りの版画として紙に印刷することができればさらに面白く教育的な体験を与えることができるのではないかと考えた.実現にあたって,基となる写真を画像処理により浮世絵風な画像に変換し,さらに色別に分解することによって版木の3 Dデータを用意した.これを3 Dプリンターによって印刷して版木を作成することができる.作成した版木を使って実際に多色刷りの作品を紙に印刷することができたことから,こうしたアプローチが可能であることを確認することができた.
著者
熱田 一仁 藤堂 英樹 柿本 正憲
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.147-148, 2017-03-16

宝石をCGで表現するという試みは以前から行われてきている。先行研究としてダイヤモンドや真珠、オパールを扱ったもの等がある。しかしながら、ブルームーンなどのある種の宝石が持つ構造色に起因する現象はあまり多く研究されていない。構造色をCGで表現することにより、宝石を動かした時の色の見え方の変化といった、写真では分かりにくい情報を伝えることが可能になる。本研究では、撮影画像を参考にして構造色の現象を推定し、光線追跡法を用いて再現することを試みた。