著者
山本 真規 藤岡 健彦
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.911-916, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
16
被引用文献数
2

本研究の目的は,各車両パラメータ,およびパラメータ間の相互関係がロール・平面連成運動に及ぼす影響を明らかにすることである.ロールと平面運動が連成する3 自由度モデルと近似モデル(平面モデル,断面モデル,単純ロールモデル)の特性根を対比して解析することにより,各車両パラメータが連成運動に及ぼす影響を示し,単純ロールモデルと平面モデルの固有振動数比が連成運動に支配的な影響を及ぼす指標であることを導いた.加えて,慣性主軸傾角とロール軸傾角の操舵応答特性に及ぼす影響の相違点と類似点,およびその由来を明らかにした.
著者
藤岡 健彦 井口 雅一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.51, no.466, pp.1255-1263, 1985-06-25

車輪踏面形状は円弧と直線とを組合わせて設計されることが多いが,このような踏面形状に欠点が少なくない.歯車のインボリュート曲線のようになんらかの理論的な根拠をもった曲線を使って踏面形状を構成することにより,これらの欠点を是正することを試みた.トレッド部には輪軸が左右に移動してもHertz圧が変化しない曲線を,フランジ部には輪軸がヨ-イングしても2点接触をおこさない曲線を使用することを提案した.