著者
平野 敦史
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.393-398, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

ホイール剛性の操縦安定性への影響について要因解明のため実験解析を行った.ホイール剛性の補強案別を用いて操安性試験およびタイヤ接地特性試験を行った.ホイール剛性をディスク剛性とリム剛性に分けてそれぞれの影響について比較検証を行い,ディスク剛性とリム剛性のタイヤ接地特性および操安性への寄与を明確にした.
著者
安藤 昌也 齋藤 亨 前川 元貴 小林 英樹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.382-389, 2023 (Released:2023-03-25)
参考文献数
9

企画段階で創出したコンセプトを想定顧客に対して提示し、その受容性や改善点を把握しようとしたとき、調査協力者は未来の提供価値を想像して反応を返すため、その人の特性をあらかじめ把握することが重要となる。本研究では、解釈レベル理論に着目した心理的距離尺度を作成し、調査協力者の選定に用いることを検討した。
著者
景山 一郎 栗谷川 幸代 原口 哲之理 小林 ゆき
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.1402-1408, 2019 (Released:2019-09-25)
参考文献数
9

二輪車の定常円旋回特性を詳細に検討したところ、これまでの理論的な表現では定性的な特性は表現できるものの、定量的な特性を表現することが難しいことを示した。この表現にはタイヤのオーバターニングモーメントおよびキャンバトルクの考慮が重要である事を示し、今後の運動力学検討時にこれらの考慮が重要であることを示した。さらに操舵系コンプライアンスの等価的影響を検証した。
著者
平野 大智 米陀 佳祐 柳瀬 龍 Mohammad Aldibaja 菅沼 直樹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.824-829, 2020 (Released:2020-08-28)
参考文献数
7

自動運転自動車には環境に依存しない安定した自己位置推定が必要である。本稿ではLiDARとミリ波レーダの2種類のセンサと事前に作成した地図を用いるマップマッチングを提案する。得られる情報量が多いLiDARと天候に依存しないミリ波レーダを組み合わせ、それぞれの欠点を補うロバストな自己位置推定を提案する。
著者
沼田 仲穂 寺中 祐典 紫藤 聖也 北島 洋樹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.111-118, 2013 (Released:2018-01-24)
参考文献数
8
被引用文献数
1

交通事故は過失によるものであるが,全ての事故が過失によるものか否かは判定が難しく,注意していても避けることが難しい事故の可能性についての考察が必要である.本研究では,交差点における左折自動車と交差道路を横断する自転車の衝突危険性を例に,安全に留意しても事故に至る可能性のある状況について考察する.
著者
志村 渉 鈴木 央一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.505-510, 2021 (Released:2021-03-11)
参考文献数
6

欧米では、高効率な前照灯やオルタネータ等、オフサイクルにおいて燃費向上が見込める技術を積極的に評価しており、日本でも評価制度の導入が検討されている。本稿では、モード走行時に前照灯を点灯した際の燃費影響を評価するとともに、日本市場における前照灯の使用頻度を推定することにより、実燃費への影響を試算した。
著者
伊藤 大輔 野場 悠佑 水野 幸治
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.838-843, 2019 (Released:2019-05-24)
参考文献数
14

Aピラー衝突時の自転車用ヘルメットによる脳傷害軽減メカニズムについて有限要素解析により検討した.ヘルメットを着用した人体モデルを自転車に着座させ,車両と衝突させたところ,多くの場合でヘルメットにより脳ひずみが軽減したが,脳傷害発生リスクが軽減されない場合もあった.その原因を力学的観点から分析した.
著者
加地 健太郎 田中 謙司 秋元 博路 張 静 今村 大地
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.429-434, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
10

本研究では車載用や定置用といった中大型用途のリチウムイオン電池(LiB)について,エネルギー密度と出力密度を評価することによりユーザーにLiB の寿命を保障する残存性能評価モデルを開発する.またそのために必要な要素として劣化速度データベース構築法,用途別の電池使用パターン設定法,LiB の劣化モデルを構築する.
著者
斉田 隆幸 渡邊 亮
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.1287-1292, 2012 (Released:2018-01-26)
参考文献数
13
被引用文献数
2

電池制御がリチウムイオン電池の劣化に与える影響を検証する際,実験的に検証するには多大なコストと時間を要するため,数値シミュレーションによる検証が望まれている.本稿では,様々な充放電パターンを入力とし,任意の充電率や連続的な環境温度の変化に対応する,劣化を考慮したリチウムイオン電池モデルを提案する.
著者
有尾 拓誠 杉町 敏之 深尾 隆則 河島 宏紀
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.485-490, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
12
被引用文献数
1

エネルギーITS 推進事業において,トラックの隊列走行に関して,車間距離制御とともに,操舵系の自動制御に関する研究を行っている.現在までに,制御ゲインのセルフチューニングをファジィ推論を用いて行っており,今回未供用高速道路で実証試験を行ったので,その結果を報告する.
著者
阿部 祐也 土井 香 柴田 正道 杉浦 明光 横尾 望 中田 浩一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.603-608, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
7
被引用文献数
2

高過給・高圧縮エンジンなどの高圧力場での火花放電形成における要求電圧上昇への対応技術として,放電形成メカニズムに基づいた2次電圧印加パターンによる要求電圧低減技術を開発。今回,様々なエンジン運転条件における要求電圧低減効果と着火性影響を検証した。
著者
安木 佑介 石川 朝幸
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.869-873, 2023 (Released:2023-08-25)
参考文献数
3

ホイールはタイヤからの路面入力の車体伝達に関与する重要な車軸の一部品であり,その特性は操縦性の評価に有益な指標となる.本研究は,薄膜センサをブレーキロータに実装し,実走行中のハブ接触面の動的な面圧変化を計測することにより,ホイールの微小な剛性分布の差に起因した面圧の応答性の違いを明らかにした.
著者
大賀 涼 田久保 宣晃 寺島 孝明 野口 祐輔 木戸 浩太郎 加藤 憲史郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.1269-1274, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
5
被引用文献数
3

超小型モビリティは,1~2人乗りの小型車で,新しい高齢者向けモビリティとして高い期待を受けている.本研究では一人乗りの超小型モビリティであるミニカーを扱う.ミニカーは1980年代から販売されており,すでに多くの利用実績がある.そこで交通事故統計データを基に,現在の事故の状況について調査した.
著者
矢澤 佑介 豊田 一 新井 信一 小野 学 原 泰啓 長谷 亜蘭
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.271-277, 2023 (Released:2023-02-06)
参考文献数
16

自動車の静粛性・快適性問題の一つであるクリープグローンは,摩擦界面のスティックスリップを起因とすることは知られているが,直接評価が出来なかった.近年,アコースティックエミッション(AE)が摩擦現象解明に適用され始めている.本研究ではクリープグローン発生時のスティックスリップをAEによって評価した.
著者
畑中 歩 徳山 健 楠川 順平 関 健史 大島 謙二
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.1050-1055, 2020 (Released:2020-11-30)
参考文献数
10

車載用インバータには、搭載空間の制約による高パワー密度化に加え、EVの高回転・高トルク化と充電時間の短縮のためシステム電圧の高電圧化が求められている。本報告では、最大パワー密度94kVA/Lとシステム電圧800V対応を実現したインバータにおける、パワーモジュールの直接水冷型両面冷却技術と、高電圧化技術を中心に報告する。
著者
平野 敦史
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.758-763, 2018 (Released:2018-07-25)
参考文献数
13

ホイール剛性が操安性に影響することは経験的に知られているが,単に剛性を高めようとすると重量増となる例が多く設計精度の向上が求められている.前報ではディスク剛性とリム剛性の操安性への異なる影響について報告した.本稿ではタイヤの接地特性,動特性との関係について追加検証し操安性影響のさらなる解明を試みた.
著者
林 毅
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.1355-1359, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
12

加速感等の車両の統合運動知覚と吸排気音などの音源知覚の観点から, エンジン音の機能を考え, 運転者への情報性を高める音響デザインを行った. 本技術は, 原音と融合するように合成波形を車室内に発音させるものである. エンジン音の種類により, 適切な音像定位が得られるように電気音響変換器を車室前後の副音場に設置した. 顕著なエンジン音の種類は, 回転数域に対応し, 回転数変化による音色とピッチ変化を本デザインは強調した. さらに, 音像の定位移動も明確にし, 空間的な音響も実現した. 本デザインは, V8 ガソリンエンンジン搭載のFR スポーツセダンに採用された.
著者
松尾 剛 菅 満春 古川 健一 住山 琢哉 榎本 弘 坂口 圭祐
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.549-554, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
19

軽量性と生産性に優れるランダム配向型熱可塑性CFRPの面外損傷挙動を有限要素モデルに適切に設定し,クラッシュボックスの軸圧潰挙動を数値解析したところ,落錘試験によるエネルギー吸収(EA)性能と,逐次的な層間破壊モードを精度良く再現できた.この結果を用いて,EA性能と材料特性の関係性について考察した.
著者
及川 昌訓 佐藤 稜汰 糀谷 喜久 郷間 啓介 高木 靖雄 三原 雄司
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.26-31, 2020 (Released:2020-01-24)
参考文献数
9

高負荷運転時においてNOxが大量に排出される課題がある水素エンジンで,噴射する噴流形状と噴射時期の最適化および希薄燃焼との組み合わせにより,熱効率向上に加え大幅なNOx排出低減を達成した.さらに,希薄燃焼で低下した出力は過給によって回復させ,高熱効率・ニアゼロエミッション水素エンジンを実現した.
著者
髙田 智 榎田 修一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.799-805, 2018 (Released:2018-07-25)
参考文献数
13

一般的に、LIDARを用いた歩行者検出では多数の特徴量が利用される。しかし、SVMなどを用いた識別機の構築では、利用する特徴量や特徴算出におけるパラメータは手動で決定する必要がある。そこで、統計学習手法であるReal AdaBoostを利用した識別器の構築による特徴量やパラメータの自動決定を行った。