著者
藤井 澄二 井口 雅一
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.5, pp.132-138, 1961-05-01

運転者により操縦された自動車の運動特性は,自動車の運動力学的特性と,運転者の動作特性とから組み立てられる.そこでまずオーバ・ステアリング,アンダ・ステアリングで表現される自動車の静力学的特性から,さらに手放し走行などを含む動力学的特性を解説し,ついで運転者の操縦が加えられた自動車の運動特性へと論議を進め,最後に自動車の研究と平衡した運転者の研究の必要性を述べる.理解の助けとするためにアナログ計算機による計算曲線例を示す.
著者
藤岡 健彦 井口 雅一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.51, no.466, pp.1255-1263, 1985-06-25

車輪踏面形状は円弧と直線とを組合わせて設計されることが多いが,このような踏面形状に欠点が少なくない.歯車のインボリュート曲線のようになんらかの理論的な根拠をもった曲線を使って踏面形状を構成することにより,これらの欠点を是正することを試みた.トレッド部には輪軸が左右に移動してもHertz圧が変化しない曲線を,フランジ部には輪軸がヨ-イングしても2点接触をおこさない曲線を使用することを提案した.
著者
井口 雅一
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
井口 雅一 池井 寧 佐藤 誠 伊福部 達 廣瀬 通孝 舘 すすむ
出版者
東京大学
雑誌
総合研究(B)
巻号頁・発行日
1994

本研究の目的は、平成7年度に発足する重点領域研究「人工現実感に関する基礎的研究」の計画案を策定することである。本重点領域には、人間と仮想世界の関わり方に応じて4つの研究分野を設けている。これらの分野ごとに研究分担者の会合が開催され研究項目の設定や具体的な研究の進め方について議論が行われた。本重点領域では、各分野において専門的議論を進展させると同時に横断的視点を総合することで、基礎学問としての体系化を図ることを目指している。このため現在までに4つの分野の研究班の代表者による打ち合わせ会を開催し、各分野の分担と連携に関する意見交換を行なった。ここでは本重点領域が申請された時点以来の技術的展開も踏まえた議論が行なわれ、分担領域相互の再度の調整が行なわれた。この結果に基づいて、各分担領域の研究計画調書が起草され提出されている。さらに、本重点領域研究の総括班に参加予定の研究者を招いた研究会合を開催し、学際的な視点からの情報提供を受け、新たな研究項目の洗い出しも行なっている。これらの結果を総合して、本重点領域全体についての研究計画書が作成された。また、本重点領域研究が発足した後の全体会議の開催予定や、研究成果の公開の方法等についても、既に議論を開始している。その中で主要な会合や公開シンポジウムについての具体的な日程の調整や、研究予算の管理事務の方針などの運用面の検討も行なわれた。これらの結果により、重点領域研究の円滑な推進のための最終的なグランドデザインがまとめられている。
著者
藤井 澄二 井口 雅一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.24, no.147, pp.929-934, 1958-11-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
4

The self-aligning moment at the king-pin can be transmitted to the steering wheel as the restoring moment through the powered steering system, if a bilateral servomechanism is used as its servo-unit. In this paper the influence of this restoring force on the stability of the lateral motion of an automobile is studied, making us of the root-locus method. The results show that (1) the motion may become unstable, if the restoring force is not given to the steering whel, (2) there is an optimum ratio of the restoring moment at the steering wheel to the king-pin moment, and (3) the restoring force can be given by a spring installed to the steering mechanism, but in this case the lateral motion may become unstable at high speed.
著者
藤井 澄二 井口 雅一
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.5, pp.132-138, 1961-05

運転者により操縦された自動車の運動特性は,自動車の運動力学的特性と,運転者の動作特性とから組み立てられる.そこでまずオーバ・ステアリング,アンダ・ステアリングで表現される自動車の静力学的特性から,さらに手放し走行などを含む動力学的特性を解説し,ついで運転者の操縦が加えられた自動車の運動特性へと論議を進め,最後に自動車の研究と平衡した運転者の研究の必要性を述べる.理解の助けとするためにアナログ計算機による計算曲線例を示す.