著者
藤川 玲満
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は、読本への史学(史書)や地誌からの影響の観点から、近世中後期の学術研究の発達と戯作の形成の関係を明らかにしようとするものである。具体的には、上方の読本作者を研究対象の中心とし、その著述態度と研究史の情勢の関係、書物の受容の様相、史書と地誌の関係等に着目した検討を行う。読本の形成について、創作の技巧の点のみでなく、文壇・学芸の潮流との連繋の観点を加えて総体的に理解することは不可欠と考えられる。時代環境に即した読本史の解釈と、より広い領域からの再評価を推進することを目指す。