著者
下村 義弘 夏 亜麗 津田 文香 大賀 久美 横井 麻里 藤村 寛子 藤村 寛子
出版者
看護理工学会
雑誌
看護理工学会誌 (ISSN:21884323)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-12, 2020

浮腫は疾患本来の内的要因に加え,同じ姿勢を維持するといった日常生活の外的要因によって,より一層,進行する.外的要因のなかでも日常生活で起こる可能性の高い下肢のむくみと入浴行為に注目した.ミストサウナ,全身浴,シャワーの3種の異なる入浴法を比較した.直立位タスクで下肢にむくみを誘発し,その後に入浴を行い,回復期を設けてむくみの改善効果を調べた.測定項目は主観評価とふくらはぎ周囲長であった.その結果,すべての入浴方法は回復期終了時点で,タスクによって誘発されたふくらはぎ周囲長はもとに戻らなかった.しかし,主観的不快感は緩和された.また,ミストサウナでは,出浴後の最大周囲長の有意な減少がみられた.入浴方法によってはおもに血液性のむくみに対して異なる影響を与えることが分かった.つまり回復期を長くすると,入浴法によっては客観的な改善効果が認められる可能性がある.
著者
藤村 寛子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成25年度大会(長野)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2013 (Released:2017-11-18)

高気密・高断熱住宅の普及に伴う過乾燥の増加に注目し、室内湿度が人体に与える影響を実験的に明らかにした。特に化粧品業界で注目されている敏感肌を被験者にスクリーニングし、非敏感肌と敏感肌への影響を比較した。その結果、非敏感肌と敏感肌では主観評価で、特定の湿度条件で快適感・肌の状態の感じ方に有意に差が生じた。乾燥対策という点では主観・客観両面の結果から、非敏感肌は50%以上、敏感肌では60%程度を維持する事が重要であると考えられる。