- 著者
-
藤野 里美
石澤 太祥
渡邊 敏央
竹内 真理子
小檜山 賢二
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
- 巻号頁・発行日
- vol.2007, no.14, pp.45-51, 2007-02-22
本研究では,カメラ付携帯電話をインターフェイスとし,各種学問で行われているフィールドワークの記録や モブログを初めとする個人の生活記録などを,電子地図を初めとしたWebベースのシステムに投稿するためのシステム「FieldArchivingSystem(HLS)」の構築を行った.本システムでは 利用者の時空間上の行動データと移動履歴に基づく温度/湿度等の環境センサデータ,写真,テキストメモ等のリアルタイムな収集と閲覧が可能な他 事後的にアーカイブの検索や情報のダウンロードが可能である.環境センサを人間が持って移動する事から,人間による環境センシングとも言える.将来的には携帯電話を利用した新たな'情報収集プラットフォームとなることを想定している.本稿ではHRSの説明,データの呈示例,実験を通じて得られた知見や問題について取り上げ,システム改良への議論につなげる.The purpose of this research is to develop and suggest a new use case in location-based services by exercises with the Field Archiving System (FAS). The FAS is a multiple data collection and archiving system, which integrates handheld terminal with GPS, sensor circuits and cellular phone. The sensor collects location-based natural environmental information; temperature, humidity and wind speed/direction. A series of assessment experiments of the legacy system were conducted for the improvement in system design of FAS. In this paper, the outcomes of assessment experiments are reported.