著者
藤﨑 拡憲 山城 勉 平山 史朗 島袋 公史 渡辺 英夫
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.51-56, 2013-01-01 (Released:2014-04-15)
参考文献数
5
被引用文献数
13

脳卒中片麻痺に処方される短下肢装具の機能を調査する目的で,全国の回復期リハビリテーション病院にアンケート調査を行った.集計した 226 病院の 2,260個の短下肢装具の機能について検討した結果,シューホーン AFO やオルトップ AFO など足関節の底屈,背屈に制動と補助の機能があるタイプが 56.62%と最も多く,底屈,背屈に固定,遊動,制限の設定ができるタイプが 16.64%で第2位であった.全国を 8つの地域区分で検討すると,ほぼ類似の処方傾向が見られたが,各県別での検討ではばらつきも少なくなかった.
著者
平山 史朗 島袋 公史 藤﨑 拡憲 今村 健二 高田 稔 山﨑 裕子 渡邉 英夫
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.57-61, 2020-01-01 (Released:2021-01-15)
参考文献数
6

今回,脳卒中発症後に初回に処方される短下肢装具(以下,AFO)について全国的にアンケート調査を実施した.全国の回復期リハ病棟を有する病院410病院に依頼し,回答が得られた109病院のデータを分析したところ,処方された割合が多かった順にシューホーンAFO, 両側金属支柱AFO, オルトップAFO, タマラック·ジレット継手AFO, ゲイトソリューションと続き,これらの上位5つの装具だけで全体の8割以上を占めていた.1病院で処方されるAFOの種類は平均で4.7種類であった.また,長下肢装具処方後,AFOにカットダウンした構成AFOの部分は両側金属支柱AFOが7割以上と大勢だった.今後は,有効回答率を増やす工夫を行いながら大規模に,組織的に,また定期的に全国調査することが望ましいと思われた.