著者
藪木 智子 宮内 大輝 宮川 雅充 青野 正二 高木 興一
出版者
The Institute of Noise Control Engineering of Japan
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.101-109, 2001-04-01 (Released:2009-10-06)
参考文献数
25
被引用文献数
2

本研究では, 環境音に対する印象が年代によりどのように異なっているかを検討した。まずアンケート調査により, 6つの年代 (10代~60代) に音の好みを尋ねた。その結果, 6つの年代を2つに分ける場合, 青年 (40歳未満) と壮年 (40歳以上) で分けた時に, 好みに違いが表れる音が最も多くなった。次に, 各年代の人を対象に音と映像を用いて印象評価実験を行った。被験者には音のみを呈示した場合と映像を付加して呈示した場合について, 音の印象をSD法により評価してもらった。因子分析の結果, 視覚情報が与える印象の変化は青年の方が壮年より大きいことが示された。