著者
蝶野 成臣 辻 知宏 楠川 量啓
出版者
高知工科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

単純せん断流中で回転し続けるタンブリング液晶が“液体状圧電体”になり得るかどうかを調べるため、せん断印加時に液晶が発生する分極値の時間変化を測定した。本研究が一定の成功を収めれば自在形状のマイクロ力学センサの開発に繋がる。内径6 mmの外筒と外径5 mmの内筒からなる同心二重円筒間に液晶を充填して、内筒を回転させて液晶にせん断を印加した。使用した液晶は4-cyano-4'-octylbiphenylである。内筒回転数が0.2 rpmのとき電位差はパルス状の波形を示し、その大きさは最大で±70 mVに達した。従ってタンブリング液晶が圧電体に適していることがわかった。
著者
辻 裕 森川 敬信 蝶野 成臣 井前 弘幸 吉川 敏和
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.50, no.458, pp.2378-2385, 1984-10-25

まず,受圧板の直径がカプセル本体の直径よりも大きい実用カプセルに対応する流体抵抗式を導いた.つづいて,加速区間におけるカプセルの走行を,送風機の性能曲線およびバイパスからの空気流出を考慮し,運動方程式に基づいて解析した.さらに,終端を閉鎖した管路にカプセルを突入させ,空気の圧縮性を利用して停止させる場合についても運動を計算した.以上の結果,計算値が実験値に満足に一致することが確認された.