著者
本間 研一 棚橋 祐典 西出 真也 仲村 朋子 山田 淑子 安田 円 首藤 美和子 山仲 勇二郎 橋本 聡子 徳丸 信子
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

生物時計の中枢である視交叉上核には多数の振動ニューロンが存在し、それらが相互同調して性質の異なる複数の領域振動体を形成している。領域振動体は視交叉上核の部位により役割が異なり、それらの相互作用によって活動期の長さが決まり、行動リズムの季節変動を作っている。一方、周期的制限給餌や覚醒剤の慢性投与で生じる生物時計の障害は、中枢時計と末梢時計との解離により生じ、行動リズムを駆動する末梢時計は中脳にあることが示唆された。