著者
西本 将也 依田 浩和 八名 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.524, pp.17-22, 2007-01-25
被引用文献数
2

本稿では,日本のバックボーンを代表するインターネットエクスチェンジにおけるネットワークトラヒックの長期変動を対象にし,状態空間モデルによるネットワークトラヒックの成分分解について述べる.ネットワークトラヒックの長期変動に対しては周期的な変動あるいは祝日における変動などが見られ,これらに対しいくつかの状態空間モデルを提案し,カルマンフィルタの適用によってそれら各変動成分への分解を行う.また,これらの状態空間モデルは尤度によりモデルのパラメータの推定を行った.また応用例として,最も適合するモデルに対しそのトラヒックの予測についても行った.