著者
西本 将也 依田 浩和 八名 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.524, pp.17-22, 2007-01-25
被引用文献数
2

本稿では,日本のバックボーンを代表するインターネットエクスチェンジにおけるネットワークトラヒックの長期変動を対象にし,状態空間モデルによるネットワークトラヒックの成分分解について述べる.ネットワークトラヒックの長期変動に対しては周期的な変動あるいは祝日における変動などが見られ,これらに対しいくつかの状態空間モデルを提案し,カルマンフィルタの適用によってそれら各変動成分への分解を行う.また,これらの状態空間モデルは尤度によりモデルのパラメータの推定を行った.また応用例として,最も適合するモデルに対しそのトラヒックの予測についても行った.
著者
石井 敏章 常盤 大樹 内田 尚和 高木 朗 小西 達裕 八名 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.509, pp.19-24, 2002-12-06

学生対象のネットワーク実験において,教育効果を高めるためには学生の質問にきめ細かく対応するティーチングスタッフの存在が重要となる.計算機プログラミングや回路設計など定型的な技術の習得を目指す学習においては学習に困難をきたす箇所がほぼ決まっており定型的な質問が数多くなされることとなる.本稿では,TCP/IPネットワーキングにおける基礎事項からRIPルーティングプロトコルまでを学習する学生実験を例にとり,自然言語でなされる質問に対して,その意味を解釈し定型的な質問に対して自動的に自然言語で対応するシステムを提案する.提案システムの実現により,教師は高度な質問の対応に集中することが可能となり教育効果を高めることが期待される.