著者
諏訪真美
雑誌
精神経誌
巻号頁・発行日
vol.104, pp.1228-1241, 2002
被引用文献数
1
著者
諏訪 真美
出版者
愛知淑徳大学
雑誌
医療福祉研究 (ISSN:13497863)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.78-84, 2005

青年の社会的ひきこもりは,さまざまな疾患がその背景となっている.そのうち統合失調症,気分障害,広汎性発達障害(アスペルガー障害),神経症,人格障害,一次性ひきこもりの鑑別を概説した.このなかで鑑別の困難な疾患の一つとして「アスペルガー障害」が挙げられる.アスペルガー障害のなかには幼児期・思春期に診断されないまま青年期になり,対人関係の困難さなどから就労が続かず,ひきこもるという形で事例化する場合がみられる.さらに診断の困難なものとしては,これまでの疾患分類では診断しきれない「一次性ひきこもり」が挙げられるが,これは現代日本の青年の新しい精神病理と考えられる.この2つの状態について,事例を交えて紹介しその精神病理および鑑別の要点・治療の差について解説した.
著者
諏訪 真美
出版者
愛知淑徳大学
雑誌
医療福祉研究 (ISSN:13497863)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.23-29, 2006
被引用文献数
2

日本における「ひきこもり」は,青年期の精神保健的な問題であるが,その背景には,単に個人の精神病理的問題だけではなく,家族の問題,社会・経済・文化といった問題が関わっているものと思われる.この現象の背景に影響を与えている可能性のあるものとして,日本の経済的な発展,社会的な構造,家族関係,青年全般の心理構造について,その変遷を概観した.そしてひきこもりの病理に関して,本人の精神病理的傾向,家族関係の傾向とともに,日本の社会構造の問題との関係について考察を加えた.
著者
諏訪真美
雑誌
思春期青年期精神医学
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.61-74, 2006
被引用文献数
1