著者
諏訪 重貴
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.305-306, 2017-03-16

近年,様々なソフトウェア開発において「非同期処理」を扱う状況が増加している.非同期処理や並列処理を記述するための既存技術として,「Thread」「Promise」「Channel」「Async/Await」 などが存在する.これらはすべて,特別な予約語や構文を用いたり,非同期処理を意識しながらコードを記述する必要がある.本研究では,このような非同期処理の複雑さを排除することを目的とし,非同期処理に特化したプログラミング言語の処理系を提案する.そして,言語の意味論を定式化し,提案言語で記述されたプログラムを解釈できるインタプリタの実装を行う.
著者
諏訪 重貴 福田 浩章 篠埜 功
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.255-256, 2018-03-13

ウェブアプリケーションのようなソフトウェア開発においては,非同期プログラミングを用いた並列実行が必須である.callback,thread,promise,future,async/awaitなどのモデルを用いたコードは,同期処理よりも複雑であり,その性質の差異を考慮してコードを記述する必要がある.この差異を考慮することなく,非同期処理を同期処理と同様に記述できるようにすることで,保守性や可読性を向上させ,致命的なバグを抑制できると考えられる.これを実現するため,本研究ではLiquidという計算体系を提案し,操作的意味論を定義した.