著者
谷川 実
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.66, no.12, pp.584-587, 2018-12-20 (Released:2019-12-01)
参考文献数
3

「酵素」という単語は一昔前に比べて健康食品の売り場や新聞広告,テレビのコマーシャルなど私たちの日常で見かけることがとても多くなった。この酵素は実は,私たちの体の中や様々な生物の体の中で起こる生体化学反応を担っている。そして,ヒトの体の中では数千種もの酵素が存在しており,私たちが生きていくうえで重要な化学反応を体内で行っている。酵素は生体触媒とよばれ,無機触媒とは異なり常温下など穏やかな環境でも触媒として働く非常に便利なタンパク質である。
著者
李 峰 曽根 脩輔 高島 庄太夫 丸山 雄一郎 長谷川 実 楊 志剛 川上聡 王 継〓
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.369-380, 1999-08-20
被引用文献数
5

CTによる住民検診で肺癌が疑われ,当院で薄層CTを用いた精密検査を受けた719例のうち,経過観察中に病巣が縮小した非癌103例(108病巣)のX線学的特徴を検討した.検診時のCT所見を,Type1(限局性スリガラス陰影,n=54),Type2(軟部組織濃度結節,n=27),Type3(不整形陰影,n=27)に分類した.20mm以下のものが多く,Type1(56%)とType2(70%)は両側下葉,Type3(52%)は右上葉の底部に多かった.85%(92/108)は検診後3月以内に行われた初回CT精検時に消失あるいは縮小していた.残りの16病巣の69%(11/16)は次の3月後,19%(3/16)が更に次の3月後,13%(2/16)が更に次の6月後に縮小していた.16病巣中の88%(14/16)は薄層CT像で二次小葉性あるいは細葉性陰影を示し,辺縁は直線的あるいはやや陥凹していた.末梢肺野で細い気管支に支配されて分布していた.Type2やType3の吸収はType1より遅かった.