著者
吉本 新吾 佐藤 寛幸 湯浅 哲也 赤塚 孝雄
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.189-194, 2007-04-15 (Released:2007-08-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1

3次元コンピュータグラフィックス(3D CG)の質感向上のために低コストで実現できる有効な手法としてテクスチャマッピングが使われる.しかし,マッピングする面の面積が用意できるテクスチャ画像の面積に比べて大きく,テクスチャ画像を繰り返してマッピングする場合,テクスチャ画像とテクスチャ画像の間の境界部分での不連続性が問題となって幾つかの工夫がなされてきた.本論文では,境界部分での横方向の広がりを考慮するイメージキルティング法の改善を考案することで,用意した画像をより滑らかに接合しながら,任意の大きさのテクスチャを合成できることを述べる.実験結果より,従来の手法に比べて滑らかな境界を持つ高品質なテクスチャが合成できることを示す.
著者
舞草 伯秀 八木 有毅 深見 忠典 柳田 裕隆 赤塚 孝雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.579, pp.67-72, 2005-01-14

高品質の超音波画像を得る手法として、第2高調波を用いたハーモニックイメージングや、マイクロバブルの崩壊現象とそれにともなう高調波成分を利用したイメージング法などが考えられている。一方、散乱波に含まれるサブハーモニックは、生体組識からの発生がほとんどないことから、第2高調波によるイメージング法よりもさらによい生体組識-血流間のコントラストが得られるものとして注目されている。しかしながら、サブハーモニック生成のメカニズムはマイクロバブルの共振や崩壊現象となんらかの関連があると考えられているものの、充分に解明されていない。ここでは、この解明のために、超音波パルス照射毎のマイクロバブルの振る舞いと、超音波エコーの各周波数成分の経時変化について光学的・音響的同時計測を行った。得られた動画像からバブル径を求め、そのときのバブルからの音圧スペクトルをRPNNPモデルにより算出し, 各周波数成分の経時変化に着目して, 実験値との比較検討を行なった。結果、理論値と実験値には類似性がみられ、サブハーモニック発生とバブル径の変化について考察する。