著者
林 愛明 趙 国春 趙 国澤 徐 錫偉
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.104, no.2, pp.III-IV, 1998 (Released:2010-12-14)
参考文献数
1

1998年1月10日11時50分頃, 中国河北省張家口市北西部(北緯41.1°,東経114.3°, 第1図)で Ms6.2 (表面波マグニチュード) 地震が発生し, 河北省北西部の広い範囲に甚大な被害をもたらした. 中国国家地震局は今回の地震を張北-尚義地震と命名した. 1月17日までの集計で死者が50人, 重傷者が 11,439人,倒壊家屋が13.6万棟に達する大惨事となった. 筆者の一人(林)は1月15日から19日まで中国側の研究者と被災地の調査をしてきたので, ここに今回の地震の被害状況を報告する. 被害状況と地質構造・地盤・地形との関連などについては現在継続して調査・資料整理中である.