著者
湯ノ口 万友 辻村 誠一 塗木 淳夫 塗木 淳夫
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

近年、有訴者の症状で肩こりや腰痛は上位を占めるけれども、医療機関を受診する頻度は極端に低い現状である。そのため、申請者らはこの点に注目して、手軽に行える温熱と磁気刺激を組み込んだ筋疲労回復装置の開発を試みた。そして、筋疲労に対する温熱磁気刺激の回復効果を明確にすることを目指し、その結果、試作した温熱磁気刺激装置により、筋疲労の回復を促進させることが出来ることを確認した。測定には血流量、最大発揮筋力、皮膚温度および積分筋電図などのパラメータを用いた。温熱磁気刺激により血流量、最大発揮筋力、皮膚温度は増加傾向あり、一方積分筋電図の増加は抑制された。これらの結果は、温熱磁気刺激が筋疲労回復に有効であることを示唆している。これらの成果は、2編の論文と、7件の口頭発表にまとめた。
著者
古木 正芳 八十 政夫 辻村 誠一 湯ノ口 万友
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.644, pp.45-48, 2005-01-22
被引用文献数
1

人は1日の約3分の1を寝て過ごす.睡眠は機能的な面からみても人にとって大切なものである.近年、国民の5人のうち1人が睡眠に不安を持つといわれている中で[1].ストレスや24時間の交代勤務などにより心地よい起床が困難な場合がある.またREM睡眠時の脳は機能的に覚醒の状態に近い.そのためREM睡眠時での起床はnonREM睡眠時での起床と比べると不快感を伴いにくいといわれている.本研究では心拍計から得られるデータを用い, REM睡眠時に現れる心拍数の変化を捉えリアルタイムにREM睡眠を検出した。またREM睡眠時に起こす起床システムの評価を行った.