著者
系 正義 辻道 信吾 小菅 義夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, 1997-08-13
被引用文献数
1

追尾フイルタは, 距離, 仰角, 方位角からなる目標位置のレーダ観測値をもとに, 位置, 速度などの目標運動諸元を推定する. 単一レーダを使用して追尾を行う場合, レーダ観測値は時系列データとして得られるため, カルマンフィルタを用いた追尾フィルタの実現が可能である. 一方, 広域に散在する複数のレーダを使用する場合, 各レーダから追尾処理装置への観測値の転送時間は必ずしも同一でないため, 追尾処理装置で処理すべき観測値は図1に示すように非時系列なデータとなる場合がある. この場合カルマンフィルタの適用は困難となる. 本稿では, カルマンフィルタの理論を拡張して, 非時系列なレーダ観測値を処理する追尾フィルタアルゴリズムを導出したので, これを報告する.
著者
小幡 康 亀田 洋志 系 正義 辻道 信吾 小菅 義夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.654, pp.79-86, 2000-02-25

近年, 多目標追尾のアルゴリズムとして.MHT(Multiple Hypothesis Tracking)が注目されている.MHTは観測データと目標との相関処理に関する仮説を複数維持して追尾処理を行う延期決定型の追尾アルゴリズムであり, 追尾開始機能を持っていることが一つの特長となっている.ただし仮説の扱いについては課題があり, 我々は改良版である航跡型MHTを開発した.この航跡型はMHTでは仮説は航跡を元に構成され, 追尾開始機能の向上が図られている.今回、航跡型MHTによる追尾開始方式の性能評価を、NN(Nearest Neighbor)アルゴリズムで追尾を行いゲート内での観測データの観測頻度により航跡確立の判定を行う追尾開始方式との比較シミュレーションにより行った。本稿ではその性能評価について報告する。
著者
小幡 康 亀田 洋志 系 正義 辻道 信吾 小菅 義夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.655, pp.79-86, 2000-02-25

近年, 多目標追尾のアルゴリズムとして, MHT(Multiple Hypothesis Tracking)が注目されている.MHTは観測データと目標との相関処理に関する仮説を複数維持して追尾処理を行う延期決定型の追尾アルゴリズムであり, 追尾開始機能を持っていることが一つの特長となっている.ただし仮説の扱いについては課題があり, 我々は改良版である航跡型MHTを開発した.この航跡型MHTでは仮説は航跡を元に構成され, 追尾開始機能の向上が図られている.今回、航跡型MHTによる追尾開始方式の性能評価を、NN(Nearest Neighbor)アルゴリズムで追尾を行いゲート内での観測データの観測頻度により航跡確立の判定を行う追尾開始方式との比較シミュレーションにより行った.本稿ではその性能評価について報告する。