著者
上田 隆之 中西 逸朗 飛塚 淳三 半沢 卓 遠藤 利光 富田 和男 青木 篤
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.65-69, 1987-02-20

N-(2, 6-ジアルキルフェニル)-4(または3)-カルボキシフタルイミドおよび関連化合物を合成し, アブラナ科野菜根こぶ病防除活性を検討した.フタル酸部の4位にカルボキシ基を導入したN-(2, 6-ジイソプロピルフェニル)-およびN-(2-s-ブチル-6-エチルフェニル)-4-カルボキシフタルイミド類は強い防除活性を示したが, エステル類の活性はアルコール部位の疎水性の違いにより変動した.アミド類は一般に効力が低かったが, 活性はアミン部位の疎水性に支配されていることが示唆された.これらの誘導体はいずれもカルボン酸に加水分解された後効力を発現しているものと推定した.フタル酸部の3位にカルボキシ基を導入した化合物には活性は認められなかった.