- 著者
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Babaran Ricardo
遠藤 周之
光永 靖
安樂 和彦
- 出版者
- 日本水産工学会
- 雑誌
- 日本水産工学会誌 (ISSN:09167617)
- 巻号頁・発行日
- vol.46, no.1, pp.21-28, 2009
- 参考文献数
- 29
- 被引用文献数
-
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フィリピンのパヤオ(浮魚礁)周辺で,キハダ幼魚の腹腔内に超音波発信機を挿入して放流し,パヤオのアンカーラインに装着した受信機で行動をモニタリングした。キハダ幼魚はパヤオ周辺にとどまり,同時にモニタリングした同サイズのツムブリに比べ,明らかに深い層を遊泳した。夜間は比較的浅く狭い層を遊泳し,昼間は深く広い層を遊泳する日周性や,深夜にパヤオから離れるなど,これまでに報告されているキハダ成魚とよく似た行動を示した。再捕結果から摂餌や移動が確認され,キハダ幼魚のテレメトリーが可能であることが示された。