著者
三木 智宏 臺田 望 稲田 博史 酒井 拓宏 兼廣 春之
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.49-57, 2001-01-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2 3

リップ付きハードルアーのボディ形状と潜行運動との関係を解明するために, 楕円形に設定したボディ側面の高さを変化させ, 他の形状要素を一定とした供試ルアーを製作して, 回流水槽とフィールドで実験を行った。その結果, ボディ側面の長短軸比κ=Lh/Lb(ボディの全長 : Lb=65mm, 高さ : Lh)をルアーボディの体高のパラメータとすると, κの増大に伴ってルアーの左右への振れ角が大きくなり潜行深度は浅くなるなどの一定の傾向が認められ, ボディの側面形状によってルアーの潜行中の振動, 深度を制御できることが示唆された。
著者
臺田 望 稲田 博史 三木 智弘 酒井 拓宏 兼廣 春之
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.1072-1081, 2001-11-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
11

クランクベイトルアーのタイドアイの位置と潜行姿勢およびライン張力との関係をリップ形状別に把握するために回流水槽実験を行った。リップの形状, タイドアイの位置を可変設定できるルアーを試作し, 流速40,60,80cm/sにおいてルアーの迎角, ラインにかかる張力およびルアーの振動周波数を測定した。その結果, ルアーの平面図上におけるタイドアイより前方の面積(SF)と全平面投影面積(S)との比CS=SF/Sを指標としてタイドアイの位置を表すと, リップの形状が異なる場合でもCSとルアーの迎角およびライン張力とはそれぞれ一定の関係を示した。また, 各リップ形状においてCS=0.2∿0.3で安定した潜行運動が得られた。