著者
皆川 佳唯 酒井 雄也 勝木 太
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.213-217, 2020-03-01 (Released:2020-04-02)
参考文献数
10

大量に発生するコンクリートがれきの処理やセメント製造時のCO2 排出の削減が課題となっている.本研究では木材を使用することで,セメントを使用せずにコンクリートがれきを硬化体として再生する方法を検討した.具体的には,コンクリートがれきと木材のそれぞれを粉砕して得られる粉体を混合してホットプレスすることで硬化体を製造し,コンクリートと木材の割合,含水率,成形温度などが硬化体の曲げ強度に与える影響を検討した.実験の結果,これらの条件を変化させた多くのケースで,一般的なコンクリートの曲げ強度を大きく上回る結果が得られた.