著者
山城 広周 野中 尋史
雑誌
第83回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, no.1, pp.507-508, 2021-03-04

既存研究では,作業時間が既知である場合や,単純な分布に従うと仮定している.しかし,実際の工場における作業時間は,未知である場合が多く,複雑な分布に従っている可能性が高い.そこで,本研究では,機械学習モデルを用いて作業時間を推定することを考える.本研究では,実際の工場データにおいて作業時間が複雑な分布に従う場合に,機械学習モデルを用いて作業時間を推定し,スケジューリング最適化を行うシステムを提案した.研究協力企業より提供された製造サンプルごとにまとめられた作業時間が既知である工程情報を用いて,提案手法を評価した.MAPEを用いて機械学習モデルの評価を行った結果,LightGBMが22.5%で最も良かった.推定作業時間を用いて,並列機械スケジューリングの最適化を行った結果,makespanの平均短縮率は,29.5%であった.
著者
坂地 泰紀 野中 尋史 酒井 浩之 増山 繁
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2009-NL-192, no.14, pp.1-8, 2009-07-15

特許文書から直接的なユーザの便益に相当する表現と,技術上の解決課題を示す表現を自動的に抽出するアルゴリズム 「Cross-Bootstrapping」 を提案する.抽出した直接的なユーザの便益に相当する表現と,技術上の解決課題を示す表現はパテントマップを生成するために役立つ.本手法は,二つの手がかりと統計情報を用いて,ブートストラップ的に表現対を抽出する.また,辞書や人手により作成したパターンを用いず,自動的に表現を抽出することができる.最後に本手法の評価実験を行い,パテントマップを自動生成するために,十分な性能を達成したことを確認した.
著者
野中 尋史 小林 暁雄 坂地 泰紀 鈴木 佑輔 酒井 浩之 増山 繁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

特許文書中に出現する効果に相当する語(効果語)と技術要素に相当する語(技術語)を軸としてマッピングした「効果ー技術型パテントマップ」は、知財戦略や研究戦略の策定等で重要な役割を果たす。本研究では、効果語と技術語を特許文書中から自動的に抽出し、さらに、重複した意味を持つ語を統合した上で、「効果ー技術型パテントマップ」を作成する手法を提案する。