- 著者
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山内 明
栗林 太
山内 三爵子
金ヶ嵜 史朗
土屋 朋子
小日置 佳代子
板谷 益美
- 出版者
- 川崎医科大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2012-04-01
炎症性疾患の発症機構を解明するために、炎症反応で重要な好中球の走化性惹起因子に対する遊走パターンを解析した。好中球のfMLPおよびIL-8への遊走の軌跡は直線状であること、LTB4およびPAFへの遊走の軌跡は蛇行することを確認した。fMLPおよびIL-8への直線状の遊走では単極性で安定的な形態が、LTB4, およびPAFへの蛇行する遊走では多極性で不安定な形態が関連していた。また、これら4種のリガンドの強さはfMLP > IL-8 >> LTB4 = PAFであることが明らかとなった。これらの知見は今後の炎症コントロールおよび抗炎症剤の開発などに役に立つものと思われる。