- 著者
-
金子 浩明
久保 裕史
- 出版者
- 一般社団法人 国際P2M学会
- 雑誌
- 国際P2M学会誌 (ISSN:24320374)
- 巻号頁・発行日
- vol.9, no.1, pp.95-106, 2014 (Released:2017-06-02)
- 参考文献数
- 15
- 被引用文献数
-
9
ステージゲート法は80年代に北米で開発され、多くのハイテク製造業に普及した。日本では90年代後半から普及したが、導入する際は日米の事業環境の違いを考慮する必要がある。米国はベンチャーキャピタルの資金が豊富で大学発ベンチャーが多く存在し、種となる技術の候補が外に多く存在しているため、多産多死型の研究テーマ管理が可能である。一方、日本では内部で産まれた種を大事に育てる必要がある(少産少死型)。しかし、ステージゲート法は段階的にテーマに絞り込んでいくので、育てる工夫が欠けるとテーマが枯渇してしまう。本論では日本のブティック型の化学系企業を題材に、少産少死型の研究開発に適したステージゲート法を提案する。