著者
松村 勝秀 平井 輝幸 北島 英明 林 勝 金川 裕 谷口 俊夫 岡本 道明
出版者
一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会
雑誌
原子力バックエンド研究 (ISSN:18847579)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1-2, pp.153-181, 1996-02-01 (Released:2014-10-01)
参考文献数
2
被引用文献数
4 3

原子力発電所から発生する低レベル放射性廃棄物のうち、固体状の廃棄物は、気体、液体系の廃棄フィル夕、取り換え消耗器材、定期点検、改良工事に伴う各種廃材、消耗資材等からなり、その材質、構造、形態、放射性汚染条件等が広範にわたるので、一義的に定義することが難しい。これを埋設処分するためには、その発生実態、廃棄物の物理化学的特性をよく把握して、合理的に廃棄体を製作する技術の確立が必要である。ここでは、保管廃棄物の代表性を考慮した実廃棄物サンプリング調査、その分別確認試験と代表的模擬廃棄物の設定、埋設規則技術基準への適用、合理的な廃棄体形態の考え方、実大模擬廃棄体試作による製作方法の確証試験、廃棄体の非破壊放射能測定法の適用性について体系的に調査研究を実施したので、その概要を紹介する。
著者
金川 裕紀 能勢 隆 小林 隆夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.364, pp.191-196, 2011-12-12
参考文献数
22

本論文では隠れマルコフモデル(HMM)に基づく音声合成において,目標話者の読上げスタイルの音声のみから異なる目標スタイルの音声を生成する手法を提案する.従来,読上げスタイルモデルから少量の目標スタイル音声を用いてスタイル適応を行うことにより目標スタイルの任意の文章を合成する手法が提案されているが,目標スタイルの音声が得られない場合にはこの手法を利用することはできない.提案法では,あらかじめ複数の話者により学習された読上げスタイルモデルに対し,同じ話者による目標スタイルへのスタイル変換を線形変換により表現する.これにより得られる変換行列は特定の話者に依存しない不特定話者のスタイル変換を表すため,これを目標話者の読上げスタイルモデルに適用することで目標話者の目標スタイル音声が利用できない場合についてもスタイル音声の合成が可能となる.評価実験では変換後の合成音声について話者性,スタイル再現性および自然性の3つの観点から提案法の有効性を検討する.