著者
鈴木 伸悟 藤田 勝久 神田 卓哉 勝俣 水稀 廣澤 伊織 渡部 一宏
出版者
一般社団法人 日本薬局学会
雑誌
薬局薬学 (ISSN:18843077)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.138-147, 2021 (Released:2021-10-22)
参考文献数
12

近年, サプリメントはドラッグストアや通信販売等で広く販売されているが, 医薬品との相互作用に注意が必要である. そこで, 保険薬局に来局した希望者に『ナチュラルメディシン・データベース』 (以下, NMDB) を用いて医薬品とサプリメントの相互作用に関する相談や情報提供を行い, 相談者にアンケート調査を実施した. 2020 年 5 月 15 日から 6 月 15 日の調査期間で, NMDB による相談対応を 125 人に実施し, 10 人(8%)に特に注意すべき相互作用を発見し, 適切な指導を実施した. また, アンケート調査では, 全体の 48.3%がサプリメントを服用していたことが明らかとなり, さらに, 全体の 65.3% が相互作用の有無の確認をしたいと回答した. このことより, 医薬品とサプリメントの相 互作用の確認は一定の患者ニーズがあり, NMDB 等のデータベースを利用し正確な情報提供を行うことで, 薬局の機能向上につながる可能性が示唆された.
著者
鈴木 伸悟 藤田 勝久 藤田 勝成 藤枝 正輝
出版者
一般社団法人 日本薬局学会
雑誌
薬局薬学 (ISSN:18843077)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.92-98, 2019 (Released:2019-05-17)
参考文献数
10

要旨:薬剤師が適切な受診勧奨を行う目的で,疾患カテゴリーごとに受診すべき症状をまとめた受診勧奨シートを地域連携している医師の意見も参考に作成した.受診勧奨シート導入後の相談来局者数,受診勧奨者数,受診勧奨後に処方せんを持って再来局した件数について調査を行った.2016 年10 月1 日から8 カ月間を調査期間とした.月間平均323.4 名の相談来局者のうち3.3%に受診勧奨を行った.受診勧奨した相談来局者のうち17.6%が,医療機関に受診し当薬局へ再来局した.再来局した3 症例のうち,症例1 は,手首の激痛を訴えた患者を受診勧奨し,痛風と診断された.症例2 は,胃の不調を訴えた患者を受診勧奨し,後に機能性ディスペプシアと診断された.症例3 は,皮膚の広範囲にわたる湿疹を訴えた患者を受診勧奨し,皮膚炎および皮膚感染症と診断された.以上の結果,受診勧奨シートの使用により,適切な受診勧奨ができることが明らかとなった.
著者
鈴木 伸悟 藤田 勝久 神田 卓哉 勝俣 水稀 廣澤 伊織 渡部 一宏
出版者
一般社団法人 日本薬局学会
雑誌
薬局薬学 (ISSN:18843077)
巻号頁・発行日
pp.nt.2020-0026, (Released:2021-06-14)
参考文献数
12

近年, サプリメントはドラッグストアや通信販売等で広く販売されているが, 医薬品との相互作用に注意が必要である. そこで, 保険薬局に来局した希望者に『ナチュラルメディシン・データベース』 (以下, NMDB) を用いて医薬品とサプリメントの相互作用に関する相談や情報提供を行い, 相談者にアンケート調査を実施した. 2020 年 5 月 15 日から 6 月 15 日の調査期間で, NMDB による相談対応を 125 人に実施し, 10 人(8%)に特に注意すべき相互作用を発見し, 適切な指導を実施した. また, アンケート調査では, 全体の 48.3%がサプリメントを服用していたことが明らかとなり, さらに, 全体の 65.3% が相互作用の有無の確認をしたいと回答した. このことより, 医薬品とサプリメントの相 互作用の確認は一定の患者ニーズがあり, NMDB 等のデータベースを利用し正確な情報提供を行うことで, 薬局の機能向上につながる可能性が示唆された.