著者
冨山 誠彦 今 智矢 船水 章央 上野 達哉 羽賀 理恵 西嶌 春生 新井 陽 鈴木 千恵子 布村 仁一 馬場 正之
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.642-645, 2017 (Released:2017-04-30)
参考文献数
10

Istradefyllineはウエアリング・オフのあるParkinson病患者の運動症状を改善する.しかし実臨床ではistradefyllineが有効でないこともしばしばあり,どのような患者にistradefyllineが有用なのか迷うことも多い.そこでウエアリング・オフがあり,オン時の運動症状が軽度なParkinson病患者(オン時のUPDRSパートIIIスコアが15点以下)を対象にistradefylline 20mg/日の有効性をオープンラベル試験にて評価した.14例の患者が8週間の試験を終了できた.Istradefyllineの追加投与により,オン時のUPDRSパートIIIスコアが有意に低下し,オフ時間が有意に短縮した.そのうちの13例は試験終了時にParkinson病症状の改善を自覚しており,istradefyllineの内服継続を希望した.ウエアリング・オフがあり,オン時の運動症状が軽度でドパ反応性が保たれている患者でのistradefyllineの有用性が示唆された.