著者
長堀 祐造
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
中国研究 (ISSN:18825591)
巻号頁・発行日
no.2, pp.91-126, 2009

1. 増田渉著『魯迅の印象』 : 同伴者作家は語る、「農民を殺すのはよくない」と。2. AB団粛清と富田事変3. 魯迅の反応が意味すること(1) 増田の紹介する「上海文芸の一瞥」の革命文学者批判(2) 魯迅、馮雪峰をからかう。「君たちがやってきたら、まず私を殺すんじゃないか」(3) 魯迅、ソ連への病気療養行きを断る(4) 革命が来て、それでも命があったら上海の道路掃除でもやりましょう(5) 増田証言の魯迅研究のおける意義
著者
山口 守 長堀 祐造 飯塚 容
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は20世紀の中国現代文学がアジア各地域でどのように受容され、その結果が各地域間でどのように越境・変容していくかを探る多面的、多層的な研究である。この視点に基づいて、五四時期新文学から文革後の新時期文学、更には台湾文学・香港文学・南アジアの文学までを見渡して受容や交流の過程を探るため、2010年度に各地域の中文文学研究者を招聘して「第八回東アジア現代中文文学国際シンポジウム」(於:慶應義塾大学)を開催、更に2011年度にはその研究と議論をまとめた学術論文集『跨海的東亜現代文学:漂泊・流亡・留学』を刊行した。この一連の研究活動を通して、中国語が越境することで生成する「中文文学」という新たな枠組みについて研究展望を切り開くことができたことも成果のひとつに上げられる。