- 著者
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長橋 芙美子
- 出版者
- 大阪市立大学文学部
- 雑誌
- 人文研究 (ISSN:04913329)
- 巻号頁・発行日
- vol.38, no.1, pp.p103-116, 1986
1 第一次大戦の体験が1920年代になると一般に忘れさせられる傾向が強まったこと, その「現実の抑圧」(die Verdrangung der Wirklichkeit)を問題にして, A.ツヴァイクは『グリーシャ軍曹をめぐる争い』(Der Streit um den Sergeanten Grischa)執筆当時の状況を, のちに次のように説明している。……