著者
三上 雅子
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.p613-628, 1982
著者
服部 昌之
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.p439-454,図1枚, 1977

1 研究の課題と方法 : 氷上郡は丹波国の西南部を占め, 東は多紀郡, 北は天田郡, 西は但馬国朝来郡, 南は播磨国多可郡に隣接する。……
著者
井上 浩一
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.38, no.13, pp.p847-879, 1986

一 はじめに : 十一世紀の人、ケカウメノスが、具体例を挙げつつ、息子たちに対して行動の指針を説いて聞かせた作品『ストラテギコン(軍事書)』は、ビザンツ史研究にとって貴重な史料である。……
著者
奥村 三郎
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.p185-202, 1986

(1) オスカー・ワイルドの『理想の夫』(An Ideal Husband, 1895)は, それに先立つ『ウインダミア夫人の扇』(Lady Windermere's Fan, 1892)と『くだらぬ女』(A Woman of No Importance, 1893)と同様, 問題劇(problem play)としての社交界劇(society drama)であり, いわゆる「過去」をもつ人物を主要人物とする点で, 同工異曲といえようが, 問題の人物が女ではなく男―外務次官のロバート・チルターン準男爵(Sir Robert Chiltern)―であるのが前二作と異なっている。……
著者
村上 陽介
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.p178-189, 1978
著者
長橋 芙美子
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.p103-116, 1986

1 第一次大戦の体験が1920年代になると一般に忘れさせられる傾向が強まったこと, その「現実の抑圧」(die Verdrangung der Wirklichkeit)を問題にして, A.ツヴァイクは『グリーシャ軍曹をめぐる争い』(Der Streit um den Sergeanten Grischa)執筆当時の状況を, のちに次のように説明している。……
著者
田中 孝信
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.p623-641, 1991

1840年から翌年にかけて週間読物Master Humphrey's Clock(1840-41)に掲載されたThe Old Curiosity Shop[以下OCSと略す]は, 従来の喜劇的なメロドラマに新しくペイソスを加え, "Little"を冠せられたNellという純情可憐な乙女の哀れな物語を綴ろうとしたDickensの野心作である。……
著者
水鳥 喜喬
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.27, no.10, pp.p651-667, 1975-12

I 14世紀の末頃, North-west Midlandの方言で書き残された技巧的な頭韻詩Sir Gawain and the Green Knight(以下Sir Gawainと略す)は, 主人公Sir Gawainをとりまいて次々に展開する冒険的な事件の連続である物語の面白さと, 生き生きとして無駄のない叙述・描写の巧みさのために, Arthur王伝説群を形成する中英語期最高のロマンスであり, 今日の読者をも最後まで退屈させない物語である。……
著者
図越 良平
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.p523-539, 1990

I『湯治客。バーデンにおける湯治の手記』(Kurgast. Aufzeichnungen von einer Badener Kur)は1923年10月にバーデンとモンタニョーラで書かれ, 翌1924年9月, 最初は『湯治場心理学。バーデン湯治客の皮肉』(Psychologia Balnearia oder Glossen eines Badener Kurgastes)の標題のもとに私家版として300部出版され, その後わずかに手直しされて, 1925年春にS.フィッシャー書店より現在の書名で刊行された。……
著者
岩瀬 悉有
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.p512-523, 1979

私はワシントンというこの網の真中に静かに身をひそめて, 蜘蛛を演じることにすっかり慣れましたし, 大勢の蠅やその他の昆虫が網の目にかかって食い殺されるのを見てきましたので, 今はいささか, 醜悪で太った, 紫がかった猛毒の, 毛深いタランチュラのような気分です。……
著者
岩瀬 悉有
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.p315-331, 1974-10
著者
藤井 康生
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.45, no.9, pp.p821-842, 1993

コルネイユは, 殉教の悲劇『ポリュクト』(1642)で成功を収め, 続いて悲劇『ポンペーの死』(1643), 喜劇『嘘つき男』(1644), 喜劇『続・嘘つき男』(1644), 悲劇『ロドギューヌ』(1664)を発表した後, 再び殉教者を主人公にした悲劇『テオドール』(1645初演, 1646初版)を書くのだが, この宗教悲劇は大失敗に終わる。……
著者
井上 浩一
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.p725-750, 1988

第三八章 : (九七)もし地方長官ががいるなら、彼を訪れよ。しかし頻繁には行くな。たまに行って必要なことを慎重に話せ。尋ねられなければ黙っていろ。神が汝に与えて下さった食べ物、飲み物のうちから、汝の力に応じて、長官とその従者に貢ぎ物をせよ。……
著者
道宗 照夫
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.p427-440, 1986

アルベール・プリウーがその著書『「人間喜劇」前のバルザック』(1936年刊)で取上げたバルザック作品『仮面の愛または軽はずみと幸福(L'Amour masqué ou Imprudence et Bonheur)』については, その後ブルス・トリーが彼の論文「バルザックの諸作品(1829?)」という一項で論議をすすめ, その後さらにプリウーも論文「仮面をつけた愛, オペラ座の舞踏会で」においてふたたび取上げた。……