著者
長田 拓哉 小澤 龍彦 奥村 知之
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

1、アスナロ精油による抗腫瘍効果:アスナロ精油を胃癌、食道癌、大腸癌、乳癌細胞株とそれぞれ反応させたところ、いずれの細胞株に対しても濃度依存的、時間依存的にアポトーシスを誘導した。腹腔内に胃癌細胞を投与したヌードマウスにアスナロ精油を吸引させたところ、コントロールと比較して腹膜播種転移が有意に抑制された。2、アスナロ精油における抗腫瘍メカニズムの解明:アスナロ精油を分画し、ツヨプセンを同定した。ツヨプセンは抗腫瘍効果を有し、癌細胞にアポトーシスを誘導することを確認した。またツヨプセンが癌細胞内でPKM2と会合することを明らかにした。