著者
粟津 俊二 阿野 奈津美 斎藤 友香
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学人間社会学部紀要 (ISSN:18800009)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.111-119, 2008-04

都市圏の通勤電車の7人掛けロングシートに設置されているスタンションポールが、座席選択に与える影響について検討した。20代の男女63名に質問紙を配布して調査したところ、スタンションポール横の座席が選択されやすいこと、また性差があり女性の方がスタンションポール横の座席を選択しやすいことが示された。スタンションポールは空間を十分に分節するものではないため、主観的な空間分節が座席配置に影響すると考えられる。今後、知覚心理学やリーダーシップとの関連を考慮した研究を展開する必要があろう。