著者
粟津 俊二 阿野 奈津美 斎藤 友香
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学人間社会学部紀要 (ISSN:18800009)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.111-119, 2008-04

都市圏の通勤電車の7人掛けロングシートに設置されているスタンションポールが、座席選択に与える影響について検討した。20代の男女63名に質問紙を配布して調査したところ、スタンションポール横の座席が選択されやすいこと、また性差があり女性の方がスタンションポール横の座席を選択しやすいことが示された。スタンションポールは空間を十分に分節するものではないため、主観的な空間分節が座席配置に影響すると考えられる。今後、知覚心理学やリーダーシップとの関連を考慮した研究を展開する必要があろう。
著者
奥貫 妃文
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学人間社会学部紀要 (ISSN:18800009)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.81-94, 2012-03-31

本稿は、原子力発電所の現場の最前線で働く労働者の労働法上の問題について検証し、とりわけ東日本大震災後の東京電力福島第一原子力発電所で働く労働者に対して、いかに労働者の安全と労働者としての権利を守りうるか考察するとともに、今後の展望を示すことを目的とするものである。
著者
鶴見 千津子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学人間社会学部紀要 (ISSN:18800009)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.139-162, 2011-04-01

文章理解に影響を与えている読みの形態が、日本語習熟度に違いのある学習者の理解にどのような影響を及ぼすのかを検討した。その結果、習熟度が異なると音声化の影響も異なり、文章内容把握には上位群では黙読、下位群ではつぶやき読みにより効果があることが示された。さらに下位群ではつぶやき読みが高次の理解を援助することが要約文作成課題で示された。上位群では語句の認知に音声化を必要としないが、一方、下位群では音読が認知的過負荷になったと推測できる。さらに母語の表記体系が異なる漢字圏・非漢字圏学習者において検討した結果、つぶやき読みは非漢字圏学習者の逐語的記憶と内容把握に効果があった。非漢字圏学習者は母語における読みの音声化を日本語学習においても使用していると推測でき、漢字圏学習者は文字情報の音声化が資格情報からの入力に認知的負荷を与えていると考えられる。