著者
原口 鈴恵 小竹 潤一郎 陳 偉中 Dmitri V. PARKHOMTCHOUK 張 トウ 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.373-380, 2001-09-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
7
被引用文献数
4

バイオフォトンは、生体や物質から自発的に放射される極めて微弱な発光である。本研究では、バイオフォトン・イメージング・システムを用いて、意識集中による指先のバイオフォトン変化の測定を試みた。測定は健康な一般人7人について1試行10分間の意識集中とコントロールとして1から100まで数えるという軽作業とを3回ずつ行った。その結果、意識集中により指先のバイオフォトン強度が確認され、意識集中による変化は被験者によって上昇する者と下降する者の2種類に分類された。
著者
陳 偉中 張 トウ 世一 秀雄 小竹 潤一郎 原口 鈴恵 小久保 秀之 河野 貴美子 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.703-710, 2002 (Released:2019-05-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2

著者らは、気功および手から光を出す(発光)イメージ課題時におけるヒトの生理変化を測定してきた。その結果、熟練気功鍛錬者において、サーモグラフィで計測された中指先の皮膚表面温度は普通の安静時に比べ、発気時の温度が低下し、また、光電子増倍管(PMT)による生物フォトンの測定結果からは発光イメージ時における中指先の放射強度が増加したと報告した。本報では、これまでの報告と同様の実験を気功初心者および一般人に対して行った。その結果、気功初心者の発気時における中指先の皮膚表面温度が安静時より著しく上昇(最大3.3℃、両側t検定P=0.046<5%)した。また、発光イメージ時において、一般人の中指先から出た生物フォトンの放射強度が増加傾向にあった。これらの結果から、気功および発光のイメージが皮膚温度と生理代謝に影響する可能性を示唆している。
著者
中村 広隆 原口 鈴恵 陳 偉中 田中 昌孝 小久保 秀之 張 トウ 古角 智子 河野 貴美子 相馬 隆朗 山本 幹男
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.159-163, 2001-03-01

著者らは生物フォトンと温度変化の測定から意識集中時に指先の温度低下の場合を以前報告している。本研究では、この意識集中による皮膚表面温度変化に着目し、意識と生体機能の特性を解明するため、ヒトの手から発する放射赤外線による皮膚表面温度の測定を行った。その結果、今回の実験の例でも、手の意識集中時において皮膚表面温度の低下、リラックス時には上昇が観察された。
著者
田中 昌孝 中村 広隆 小久保 秀之 陳 偉中 張 トウ 相馬 隆郎 山本 幹男
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.152-158, 2001-03-01

気功師が手かざしを他者に行うと、それをされた部位に温度変化を感じたと答える人がいる。気功師の掌に温度変化があるのか。また、その時の生理について解明するため、次の実験データの分析を行った。実験は、気功鍛錬者を被験者とし、右掌から発気するイメージをさせた。掌皮膚表面温度をサーモグラフとサーミスタにより測定した。また、その時の呼吸パターン、脈派も測定した。その結果、右掌温度は全体的に、安静では上昇、発気イメージでは下降した。この時の呼吸時間と呼吸深度は、安静では短く浅く、発気イメージでは長く深かった。また、発気イメージした右手労宮では温度変化があったが、発気イメージしなかった左手のそれはほとんど見られなかった。