著者
難波 創 亀田 弘之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.387, pp.61-65, 2007-12-07

ロボットが人間と共生するためには,ロボットが人間のような心を持つ必要がある.しかし心の構造は解明されておらず,人間と同等の心をプログラムにより再現することは不可能である.心は知情意からなるとされており,知を情報のデータベース,情をパラメータと捉えるならば,意(意識)の実現こそが心の実現といえる.本研究では「意識とは注意の連続である」と定義し,人工無脳を使い,人工無脳が自己の発言に対して発言する機能と,対話機能の高度化により,人間に人工無脳の人工意識を見せかけ,今後の人工知能研究に生かすことができるか検討する.